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2015年2月15日 (日)

「紙つなげ!」東日本大震災から奇跡とも思える日本製紙石巻工場が再生。読みながら、胸が震えた!

まもなく、4年目を迎えようとしている
東日本大震災。

遅まきながら、「紙つなげ!」の本を
手にした。

Kami

多くの方々が、この本の感想を
書かれているが、自分なりに
記憶いとどめたくて
この文章を書くことにした。

「8号が止まるときは、
 この国の出版が倒れる時だ!」
8号マシンを”姫”と呼ぶ
8マシンリーダーの佐藤憲昭氏の言葉。

日本製紙は、我が国の出版用紙の
4割を作っているという。

日本の出版界を背負っている
日本製紙石巻工場の死ぬもの狂いの
再生復活物語が本になったのだ。

多くの出版業界編集者が、
印刷する紙が何処で作られているか
知らなかったのではないのかと筆者は言う。

第1章の石巻工場壊滅から、
第5章のたすきをつなぐまでは
一気に読むことができた。

テレビや新聞では伝わらない言語道断の
悲惨な状況が伝わってくる。

助けたくても助けられなかった人々。
一瞬の差が生死を分けたことなど、
自然の恐ろしさ、運命の冷酷さを感じた。

工場長倉田博美氏は、
半年を目標に、工場復興を提案する。

この無謀とも思える提案だが、
これこそが「日本人の底力」を示す
アドバルーンだったと思われる。

この倉田工場長は、1970年に
国策パルプ旭川工場に入社。
なんと、小生と同じ時期に就職をしたのだ。
しかも、場所が旭川ということもあって、
勝手ながら親近感が増した。

大卒の彼は、抄紙機の三交替勤務のキツイ
オペレーターを4年間経験している。
「4年間現場にいたぐらいでは
 何もわからないが、そこでの貯金で、
 その後の勤務生活を送ることができた」
といっているが、
「現場の勘」を身につけたに違いない。

社長や本社の理解もあり、
そんな彼のもとで、先の見えない作業を
黙々とこなし、工場は一丸となって
生き返っていく。

そして、8号機はついに始動を始める。
いつにもなく機嫌の良い”姫”をみて、
工場内の人々は歓喜する。

なんとも言葉につまる、感激の瞬間だ。

そして、様々な紙の作り方には、
門外不出のレシピがあることも知った。

教科書用の少し青みがかった光沢のある紙。
子どもたちがめくっても手が切れないように、
軽くて裏写りのしないコミック本の用紙。

8号機の新作「b7バルキー」という紙。
なんとこの本の口絵にも52㎏が使われている。

「色彩を持たない多崎つくると、巡礼の年」
にも使われ、そしてこの本にも使われている
オペラクリームHO。

様々な紙が、時代のニーズによって変化し
作られていることを知った。

まさに、
独りで生きているような顔をしているが、
実は多くの人の努力による製品や品物に
囲まれて生活していることが
あらためて知らされた。

人間は、独りで生きているのではないのだ。

最後に、筆者の佐々涼子さんの言葉を

紹介しよう。

「ただ紙が束ねられているだけでなく、
1冊の本の背景に技術があり、
人の思いが乗せられている。
出版を守ろうとする物語は、
他人事ではなく、
私たちの心情にも重なる」。

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