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2011年2月13日 (日)

宮崎学「突破者」を再読。無法者の縦横無尽な暴れっぷりに唸った!

最近、アウトロー者の読み物に
はまっている!

10年前の本「突破者」を再読。

Toppa

この「突破者」の著者”宮崎学”氏は
「グリコ森永事件」の犯人”キツネ目の男”
と類似していると話題になった人物である。

この「グリコ森永事件」とは?
という方のために、簡単に紹介しよう。

今から27年前…そんなになるんだあ~。

1984~1985年に、江崎グリコ社長を
誘拐して身代金を要求した事件を皮切りに、
丸大食品、森永製菓、ハウス食品、不二家、
駿河屋など京阪神の食品企業を次々と脅迫。

警察庁広域重要指定114号事件となる。
犯人が「かい人21面相」と名乗ったこと
から、かい人21面相事件などとも呼ぶ。

2000年2月13日に公訴時効が成立。
警察庁広域重要指定事件として初めての未
解決事件。

「あれだけのことが出来るのは、日本広しと言えども
 宮崎ぐらいだろう」と警察に言わしめた男である。
その”キツネ目の男”の半生記の話である。

この本に登場する著名人が、おっ!と思わせる。

呉智英(評論家・漫画評論家)W
大谷昭宏(ジャーナリスト・評論家・
「NNNきょうの出来事」コメンテーター出演)W
仙石由人(政治家・民主党)T
等が登場する。

Miyazaki2_2

生まれは、京都伏見の名門ヤクザの次男坊。

ヤクザには、渡世人と稼業人の2種類があり、
渡世人は、ヤクザ本来の博打で身過ぎ世過ぎを
するヤクザ。稼業人は、土建などの実業を持ち
ながら極道渡世を送るヤクザだという。
その稼業人の寺村組の組長の「ぼん」として
生まれた。
小学校の入学祝いに、本物の拳銃をプレゼント
されるという何とも凄まじい環境。
生まれた時から、周りは荒くれ者の若衆ばかり。

親分は、血を分けた親よりも濃い関係という
共同生活の中で少年時代を送る。

反権力は、ヤクザも左翼も同じ。
いっぱしの不良として喧嘩を繰り返していたが、
就いた家庭教師が共産党の息のかかった京大生。
その影響で、高校時代にはマルクス主義に開眼。

早稲田大学に入学するも、学生運動の最盛期。
全共闘などの様々な諸派が誕生活動するなか、
民青系の「あかつき行動隊」の現場責任者と
して、ゲバルト路線を驀進。

ヤクザ者が体を張って暴れるのだから、半端
でない強さだ。余りの跳ね上がりに、共産党
中央部から首を切られる。

「上等じゃないか」と大学を飛び出して南米
放浪。帰国すると、「週刊現代」の突撃記者に
なり、ジャーナリズムをかじる。

記者労という労働組合を作り、京都の家業の
解体業を仕切っていたが、経営危機に。

親父や組員達が体を張って作ってきた家業を
潰すわけにはいかないと、後先なしにやった
のは「談合破り」に「仕事の強奪」。

借金地獄のなかで、ペテンや踏み倒し、
賭場の金をくすねり、バッタ屋の用心棒で
稼いだり、山口組と一和会との血の抗争の
修羅場に遭遇したりと、
事実は小説より奇なりを地で行った生活。

ついには、「ゼネコン恐喝」で全国指名手配。
逮捕されるも、読売新聞大阪社会部とタッグを
組んで京都府警を愚弄し、無罪を勝ち取る。

「金の切れ目は、縁の切れ目」
手のひらを返したような執拗な追い打ちを
掛けられる中、出会った人間達が面白い。

内田組の社長。会津子鉄の高山会長。
万年東一との出会い。

「愚連隊の神様」万年東一は、
後に「不逞者」という本になった。
後日読みたいと思っている。

バブル経済に突入するや、「地上げ屋」
として活躍?

Miyazaki3

ついには、「暴力団対策法」に対して、
訴訟を起こす会津子鉄の高山会長に触れて、
ヤクザとは何かを問いかけてくる。

「裁判に負けるとか勝つとかが問題ではない。
 負けるに決まっとる。
 そんなことより、納得でけんのや。」
「わしらは人間か。そうでないのか。
 人権があるのかないのか。
 はっきりしてくれ。」

高山の言う「人権」とは、生きる権利、
生きることそのものであって、
「現に我々は生きている。
 それをなんで生きることを止めろと
 言うんだ。殺すんか?」
と言ってるだけなのだと解釈する。

最後に、宮崎学は何故この本を
書いたのかを述べている。
社会の異物、はみ出しものとしての
扱いを受けている「身内」に惹かれる
ものがある。
その一つは、
社会では自分一人で生きるしかない
ことを肌身で知っており、自己責任で
生きているということ。
個としての顔を持たない、
責任も取らない「役人や官僚」と
対極の生き方。

バブルの果てに倒産した金融機関が、
公金・税金を投じて救ってもらったこと。
「金の賃借は双方責任という原理原則がある。
 貸した金は、自分で回収せい!
 何で税金で尻を拭いてもらうんだ、
 自分で始末をつけろ!」

連中の発想のほうがまともである。

そして、まだ連中には
「任侠」の「侠」が残っているという。

損得勘定を度外視して、
「五分の魂を貫くと同時に、
 他者への情愛を持ち、
 人と人との絆を深める。」という「侠」

権利ばかりを主張し、
義務を一向に果たさない
現代の日本人に取って、
「忘れられたもの」のような気がした。

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